バイヤー生活、時々ハワイ

31歳のとき、長女出産を機にネットの世界へ。ゼロから始めた楽天市場、Amazonとの出会いで人生が好転します。つらかった時期、中国仕入れとの出会い、Amazonの凄さなどを書き綴ります。

初めての広州交易会 英語力はどの程度必要?交渉の仕方、スムーズに仕入れまで繋げる方法。

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アリババ、淘宝(タオバオ仕入れをしたことがある方は、何をサプライヤーに尋ねるのかおおよそ見当がつくはずです。

 

「いくらですか?」

「最小ロットはどのくらい?」

「日本に送れますか?」

「カタログください。」

 

この程度の英語力は最低限必要です。

無理なら会場入り口で待ち構えている通訳を雇うか、事前に日本で現地通訳を手配するかです。

可能であれば、多少の英語をマスターして交易会に行くことをお勧めします。

サプライヤーと直接対話することで、微妙なニュアンスを読み取ることができます。

 

 

「日本との取引経験はありますか?」

「この商品の不良品率は?」

「保証対応はどうなっていますか?」

OEM生産、オリジナルパッケージは可能ですか?」

「どんな支払い方法がありますか?」

「アリババに掲載していますか?」

「リードタイムは?」

「工場所在地は?」

「最初の取引はサンプルとして少量で発注できますか?」

 

英語は苦手ですが、私はいつもこのような質問をします。 

サプライヤーの回答を鵜呑みにするわけではありません。

どの程度の基準が備わっているか、確認するためです。

日本人は実直な姿勢でビジネスに取り組みます。

その基準を外国に求めると、大変なトラブルになります。

 

白い商品を注文して黒い商品が届いたとします。

この場合、交換が可能ですか?

 

「可能に決まっている!!」

 

そう思った方は中国の洗礼を受ける日が近いです(笑)

中国に限らず、海外取引に絶対はありません。

 

白い商品を注文して黒い商品が届いた場合に、快く交換してくれるサプライヤーと私は仕事がしたいです。

本音を言うならミスしないサプライヤーがいいんですが。。。

皆さんも同じ意見のはずです。

それが可能なサプライヤーか、交易会の会場で見抜けないと話になりません。

帰国後のメールのやり取りでは解りません。

 

いくつか質問をぶつけることで、担当者の答え方や表情で、その商品に対する責任感を読み取るしかありません。

それなりのサイズのブースだと、責任者がいます。

どんな質問をしたときに担当者が即答できず、責任者に聞きに行くのかも判断材料の一つです。

「不良品の交換は可能ですか?」

「ちょっと待っててください。」

これ、アウトですよね。。。

 

 

質問の中に、「アリババに掲載していますか?」というのがあります。

せっかくの現地仕入れ、アリババに掲載されていない商品かどうかを確認します。

逆に、掲載されているようであれば、支払い方法にpaypalが出てくる可能性があります。

 

 

交渉の仕方についてはいろんな切り口があります。

ですが、仕入れるかどうかの最大の分かれ道は「価格」と「MOQ(最小ロット)」の2点です。

価格が折り合わない、もしくはMOQが大きすぎる、そういった場面でそこだけを要求し続けるのは良くありません。

 

"とにかく安くしてくれ!!"

 

"この商品をとても気に入っているが価格が高い。ライバルも多く、長く取引を継続させるためにも利益を確保したい。少し安くならないだろうか?"

 

印象がいいのは後の方ですよね?

当たり前のことですが、出来ていない方が多いです。

ポイントは、優しく問いかけることではありません。

サプライヤーとの、長い付き合いを目指いていると認識させるのです。

中国人が好む方法です。

 

MOQの交渉にも同じことが言えます。

"資金がないからロット数の交渉ばかりしてくる。"

と思われては元も子もありません。

"最初の取引では品質の確認をしたい。万が一に備えるだけ。"

と説得するのがベストです。

 

 

交易会でサプライヤーとしっかり対話することは、帰国後の取引の流れに大きく影響します。

名刺交換もした、カタログも貰った、価格・MOQも許容範囲内、さぁ後はメールでやり取りをするだけ。

そう思っていても、全てが白紙に戻る場合があります。

 

・連絡が付かない。

・会場で聞いた条件と違う。

・担当者が辞めた(変わった)。

 

交易会あるあるです(笑)

最大の要因は

 

バイヤーの印象

 

ですね。

あなたが大物バイヤーなら問題ありませんが、弱小バイヤーなら注意するべきです。

広州交易会は、第1期から第3期まで5日間ずつ開催されます。(2017年)

5日間で各ブースのサプライヤーは、何人のバイヤーと接すると思いますか?

1人のサプライヤーで、バイヤー100人以上もざらにあります。

大手のバイヤーが集まるブースなら、個人のAmazonセラーの名刺なんて価値が底辺です。

 

そこを気づかせてはいけません。

大きいとこには勝てません。

なら、せめて"必ず取引するバイヤー"と印象付けましょう。

 

服装にも注意が必要です。

ラフすぎる格好は、間違った印象を与える危険があります。

カジュアルでも、ビジネスシーンに合った格好であること。

 

帰国後に、自分が送信するメールより先に、相手のメールを受信出来たら成功です。

 

 

交易会に英語力は必要ないとよく聞きます。

英語力は必要ないと切り捨てるかどうかは、求める結果次第です。

交易会で問われるのは、コミュニケーション能力です。