初めての広州交易会 英語力はどの程度必要?交渉の仕方、スムーズに仕入れまで繋げる方法。
アリババ、淘宝(タオバオ)仕入れをしたことがある方は、何をサプライヤーに尋ねるのかおおよそ見当がつくはずです。
「いくらですか?」
「最小ロットはどのくらい?」
「日本に送れますか?」
「カタログください。」
この程度の英語力は最低限必要です。
無理なら会場入り口で待ち構えている通訳を雇うか、事前に日本で現地通訳を手配するかです。
可能であれば、多少の英語をマスターして交易会に行くことをお勧めします。
サプライヤーと直接対話することで、微妙なニュアンスを読み取ることができます。
「日本との取引経験はありますか?」
「この商品の不良品率は?」
「保証対応はどうなっていますか?」
「OEM生産、オリジナルパッケージは可能ですか?」
「どんな支払い方法がありますか?」
「アリババに掲載していますか?」
「リードタイムは?」
「工場所在地は?」
「最初の取引はサンプルとして少量で発注できますか?」
英語は苦手ですが、私はいつもこのような質問をします。
サプライヤーの回答を鵜呑みにするわけではありません。
どの程度の基準が備わっているか、確認するためです。
日本人は実直な姿勢でビジネスに取り組みます。
その基準を外国に求めると、大変なトラブルになります。
白い商品を注文して黒い商品が届いたとします。
この場合、交換が可能ですか?
「可能に決まっている!!」
そう思った方は中国の洗礼を受ける日が近いです(笑)
中国に限らず、海外取引に絶対はありません。
白い商品を注文して黒い商品が届いた場合に、快く交換してくれるサプライヤーと私は仕事がしたいです。
本音を言うならミスしないサプライヤーがいいんですが。。。
皆さんも同じ意見のはずです。
それが可能なサプライヤーか、交易会の会場で見抜けないと話になりません。
帰国後のメールのやり取りでは解りません。
いくつか質問をぶつけることで、担当者の答え方や表情で、その商品に対する責任感を読み取るしかありません。
それなりのサイズのブースだと、責任者がいます。
どんな質問をしたときに担当者が即答できず、責任者に聞きに行くのかも判断材料の一つです。
「不良品の交換は可能ですか?」
「ちょっと待っててください。」
これ、アウトですよね。。。
質問の中に、「アリババに掲載していますか?」というのがあります。
せっかくの現地仕入れ、アリババに掲載されていない商品かどうかを確認します。
逆に、掲載されているようであれば、支払い方法にpaypalが出てくる可能性があります。
交渉の仕方についてはいろんな切り口があります。
ですが、仕入れるかどうかの最大の分かれ道は「価格」と「MOQ(最小ロット)」の2点です。
価格が折り合わない、もしくはMOQが大きすぎる、そういった場面でそこだけを要求し続けるのは良くありません。
"とにかく安くしてくれ!!"
"この商品をとても気に入っているが価格が高い。ライバルも多く、長く取引を継続させるためにも利益を確保したい。少し安くならないだろうか?"
印象がいいのは後の方ですよね?
当たり前のことですが、出来ていない方が多いです。
ポイントは、優しく問いかけることではありません。
サプライヤーとの、長い付き合いを目指いていると認識させるのです。
中国人が好む方法です。
MOQの交渉にも同じことが言えます。
"資金がないからロット数の交渉ばかりしてくる。"
と思われては元も子もありません。
"最初の取引では品質の確認をしたい。万が一に備えるだけ。"
と説得するのがベストです。
交易会でサプライヤーとしっかり対話することは、帰国後の取引の流れに大きく影響します。
名刺交換もした、カタログも貰った、価格・MOQも許容範囲内、さぁ後はメールでやり取りをするだけ。
そう思っていても、全てが白紙に戻る場合があります。
・連絡が付かない。
・会場で聞いた条件と違う。
・担当者が辞めた(変わった)。
交易会あるあるです(笑)
最大の要因は
バイヤーの印象
ですね。
あなたが大物バイヤーなら問題ありませんが、弱小バイヤーなら注意するべきです。
広州交易会は、第1期から第3期まで5日間ずつ開催されます。(2017年)
5日間で各ブースのサプライヤーは、何人のバイヤーと接すると思いますか?
1人のサプライヤーで、バイヤー100人以上もざらにあります。
大手のバイヤーが集まるブースなら、個人のAmazonセラーの名刺なんて価値が底辺です。
そこを気づかせてはいけません。
大きいとこには勝てません。
なら、せめて"必ず取引するバイヤー"と印象付けましょう。
服装にも注意が必要です。
ラフすぎる格好は、間違った印象を与える危険があります。
カジュアルでも、ビジネスシーンに合った格好であること。
帰国後に、自分が送信するメールより先に、相手のメールを受信出来たら成功です。
交易会に英語力は必要ないとよく聞きます。
英語力は必要ないと切り捨てるかどうかは、求める結果次第です。
交易会で問われるのは、コミュニケーション能力です。