ヒルトンのタイムシェア、本当の価値はハンドタオル1枚分?ヒルトングランドバケーションクラブへの道(番外編)
"タイムシェアは、世間知らずの日本人が買うものだよ。"
帰国後、程なくして耳に入ったセリフ。
解約こそしたものの、一度手を出した身としては気になる発言。。。
営業のYさんは、日本人オーナーの数が5万組を超えたと言っていました。
私はともかく、そんなにいるのか?世間知らずが?
アメリカではタダ同然でタイムシェアが販売されています。
今すぐ手放したい、子供が相続したがらない、リセール市場が荒れています。
この現象は将来の日本でも発生するかもしれません。
やはりデメリットが多いのでしょうか。
しまい込んだ契約書類を引っ張り出します。
英語で全く分かりません。
私が申し込んだのは、「ザ・グランド・アイランダー」という2017年3月にオープンしたタイムシェア専用タワーです。
軽い気持ちで説明会に行き、そのまま申し込んでしまいました。
アイランダーは37階建て、部屋数は418室です。
間取りは1LDK(55.7㎡~)、2LDK(84.7㎡~)、ペントハウスとなっています。
当日即決特典など、いろんな割引特典を聞いたせいで購入価格を正確に覚えていません。
クーリングオフ後の安堵感から、記憶が抜け落ちてます。。。
契約は、毎年タイプと隔年タイプの利用方法に分かれています。
タイムシェアは、1年を52週に分け、1週間単位で所有権を購入するものです。
隔年タイプであれば、2年で1週間になります。
仮に、
1LDK(55.7㎡~)の毎年タイプを500万円
で購入したとします。
タイムシェアの営業ブースで、
「52週だから、私の所有面積ってタタミ一畳分くらい?」
と尋ねたら、
「もう少し小さいかもしれませんね。。。」
と言われました。
その時は適当に聞いたので、そんなものかと流しましたが、実際に計算してみます。
55.7㎡ ÷ 52 = 1.07㎡
タタミ一畳サイズの基本は、約 182cm × 91cm = 1.6562 ㎡。
なるほど、確かに1畳はない。。。
ん?
待てよ。。。
土地の所有権も含まれると聞いたよ。
37階建てだけど、ロビーやプールやレストランフロアやもろもろを引いて、30階分としてさらに割ると、
1.07㎡ ÷ 30 = 0.0356㎡
単位をなおすと、
0.0356㎡ = 356cm2
18.87cm × 18.87cm がおよそ 356cm2
!!?
1LDK 500万円のタイムシェアの面積は、一番小さいハンドタオルサイズと同じです。
単純計算をしました。
もちろん敷地面積だって、実際の建物の水平投影面積(建築面積)より広いため、実際は倍以上になるのかもしれません。
ヒルトンがどの数値を適用しているのか分かりません。
ただね、"世間知らずの日本人"(根に持ってます)の私は、単純計算でもこのサイズはショックです。
危うく、金利10%以上のヒルトンローンでこのハンドタオルを買うとこでした(^_^;)
"暮らすように過ごすハワイ" でも "脱ホテル" でも聞こえはいいのですが、メリットはホテル側に果てしなくあります。
ヒルトンオーナーになった方は、少なくとも泊まるホテルを選ぶときはヒルトン最優先です。
新しいホテルができようが、行きたい観光地から離れていようが、ヒルトンに泊まります。
海外に不動産を持つというステータス重視なら、間違いなく格好いいです。
でも、冷静に不動産価値で考えるなら、"ハンドタオル" です。
500万円をぽーーーんっと出せない、庶民の遠吠えです。