中国仕入れへの抵抗 「信用できない」で無くすビジネスチャンス。
私は商品の100%を中国から仕入れてます。
Amazonを始めた当初はアメリカからDVDを仕入れてみたこともありますが、私の場合うまくいきませんでした。
価格差を狙う仕入れ方法は難しく思えました。
ですが、ほとんどの人はアメリカから仕入れをスタートさせるイメージです。
「你好(ニーハオ)」より「Hello」の方が日本人には親しみやすい環境ですね。
私が中国仕入れにこだわる理由は、やはり価格の面が大きいです。
Amazon内で日々行われる価格競争に勝ち抜くには、底辺の価格で仕入れることが一番シンプルです。
ただ、価格だけにこだわると品質の問題が出てきます。
仕入れ先に中国を選ぶことに抵抗感がある人が多いです。
中国取引の場合、
・言葉の問題
・商品の品質
・取引通貨
・中国人の気質
・国際問題 など
沢山の不安要素があります。
騙されるんじゃないかと、そもそも不安ですよね。
中国仕入れへの抵抗の最大要因は
「信用できない」
これですね。
よく聞きます。
中国取引してると話すと、心配そうな目で見られます。
烏龍茶が日本で広がりはじめた頃と今では、隣国に対する気持ちが変わってきているのでしょう。
でもね、
「信用できるのはどこの国ですか?」
と聞かれて即答できますか?
どこの国なら口約束でお金を送金できますか?
ビジネスに"信用"を持ち込んではいけません。
国家間でさえ、条約を結んでいても怪しい時ありませんか?
本当に助けてくれるの?
と聞いてみたいニュースのシーン、沢山あります(笑)
不確かなことを基準にして判断を間違えると命とりです。
私が中国仕入れを始めて間もないころ、あるビデオ映像が日本中に流れて問題となりました。(日本の南の方にある島のお話です。)
同時期に、注文した商品が届かず、私は何度も中国の取引先にメールをしました。
何度聞いても、中国側の通関で止まっているからどうにもならないと返事がきます。
1週間足らずで届いていた商品が2週間たっても届きません。
少しずつ疑いだした私は、そもそも出荷していないのではと、相手を問い詰めました。
その時に、相手の女性に言われた言葉を今でもはっきり覚えています。
「国家間の諸問題による影響です。今はお互い、ビジネスを優先しましょう」
「・・・・・・・・・・・はい」
もううなずくしかありません。
あのニュースを知っていながら、通関で商品が止まる意味を深く考えませんでした。
彼女は、日本人の私に気を使ってくれていたと思います。
やんやか要求しているメールの文面、送りまっくたメール履歴が恥ずかしい。。。
事情はいろいろ違えど、ビジネスに対する姿勢をお互い確認することができれば、どこの国とも取引は可能です。
価格を考えると、安易に中国を仕入れ先から外すのは賢明ではありません。
・言葉の問題について。
私は、日本語・英語・中国語を使用しています。
日本語が話せるスタッフがいる場合もありますが、基本的な英語だけでも問題ありません。現地仕入れは基礎英語、メールはGoogle翻訳でも仕事できます。
・商品の品質について。
アリババや淘宝(タオバオ)ならサンプルを取ってください。
(※淘宝は中国国内向け販売なのでお勧めできません。低品質が多いです。)
一番は商品を手に取って担当者と話すことです。
別の記事で詳しく書きますが、広東フェア(広州交易会)に行くことをお勧めします。
・取引通貨について。
基本的に米ドルで取引します。
・中国人の気質について。
初対面の人には少し気難しく感じることも。
大雑把な人が多いです。
でも"懐に入る"ことで繋がりが強まります。
時間をかけて関係性を築くことで、お互いに有益な存在となっていきます。
・国際問題
ビジネスに影響はほとんどありません。
中国で花屋を営む男性が話してくれました。
「大量に日本から花を仕入れている、品質がダントツいいからね。でも近所のちっちぇーーー奴がどこの国の花?って聞いてくる。オランダって答えるよ。」
これがビジネスですね。
日本から仕入れるのは高いけど儲かってるそうです。
ちなみに一番のお気に入りは桜だと言っていました。
中国仕入れに抵抗がある人が多いです。
個人だとなおさらですが、皆が始めやすいビジネスというのも微妙です。
少し抵抗があると思われるくらいが、ちょうどいいのかもしれません。