初めての中国仕入れ、不良品との闘いで中国の洗礼を受ける。
初めて中国仕入れをしたのは、2012年の夏頃。
2009年に始めた楽天市場は、3年たっても生活できるかどうかの売上でした。
独学で始めたネットショップはひどいもので、当時は手作りの食品のみを扱っていました。
ある日ふと、モバイルバッテリーの楽天の商品一覧が目にとまりました。
比べ物にならないほどの商品レビュー数、、、
あれ?
そんなに前からある商品じゃないよね?
そんな疑問を持ちました。
この年は、iPhone5が発売された年。
スマートフォンの普及率は20%前半だったけど、楽天市場の絶対君主の三木谷浩史さんが
「いずれスマートフォンがPCを超える時代がやってくる!!」
と声を張り上げていました。
(さすが三木谷社長、その通りとなりました。)
スマホ電池の消費量に嘆くユーザーによって出現した「モバイルバッテリー特需」。
登録日数が浅いはずの商品に大量の商品レビュー
これはまさか、、、
べらぼうに売れてるのっ、この商品っ!?
まるで初めて人気商品を見たような反応をしてしまいました(笑)
手作り食品しか売ったことがなかったけど、すぐに仕入れ先を探しました。
5分で発見、当時のアリババサイトにいっぱい載っていました。
泣く子も黙る、馬雲(ジャック・マー)会長の中国最大の仕入れサイトです。
今となっては、利益がとれる商品をアリババのサイト上で探すのは一苦労ですが、当時はいとも簡単に見つけることが出来ました。
というより、利益しか見当たらない。
勘で絞った一社にコンタクトを取り、私の人生の"中国仕入れ"の始まりです。
初めての物販は大変よく売れました。
その時の楽天の店舗名がもろに食べ物屋さんだったため、不自然さは半端なかったです。
果物屋さんでルンバを買わないでしょ?
それほど不自然にもかかわらず、モバイルバッテリーは飛ぶように売れました。
その月売上金、初めて"桁"が変わりました。
当然、月商ギネスです。
これが "売りたいもの" と "売れるもの" の差ですね。
ただ、大きな問題もありました。
不良品の山です。
巨大な山です。
中国の洗礼をうけました(笑)
到着した商品は、一目で品質が怪しいことがわかるレベルでした。
幸い、1点1点検品を重ねたため、3割を超える不良品率を未然に防ぐことが出来ました。
お客様からの交換依頼は1割以下でした。
それでもひどい数字です。
今だったら、決してそんな無謀な仕入れはしません。
怖いことしてたなぁと思います。
中国仕入れは不良品との闘いです。
でも、防御策もあります。
長く商売を続けるには品質維持がかかせません。
安く、いい品質のものを仕入れることができれば商売は安泰です。
中国仕入れはピンキリです。
ピンがいいですか?
キリがいいですか?
(調べたら、どちらが上ということではないそうです。)