バイヤー生活、時々ハワイ

31歳のとき、長女出産を機にネットの世界へ。ゼロから始めた楽天市場、Amazonとの出会いで人生が好転します。つらかった時期、中国仕入れとの出会い、Amazonの凄さなどを書き綴ります。

初めての交易会 リサーチのタイミングは?交易会に行く前 or 行っている最中 or 帰国後?

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広州交易会には、ものすごい数の商品が展示されています。

定番商品から一度は見たことがある商品、聞いたことがある商品、初めて見る商品まで、ありとあらゆる商品が並んでいます。

 

狭い世界で一人、パソコンで黙々とリサーチしても絶対見つかないような商品がゴロゴロ転がっています。

 

なぁーーんだ、

じゃあ、行ってからリサーチしたほうが効率いいね。

 

って思われがちです。

 

それはうぬぼれです。

あなたが今回初交易会なら、100年早いです。・・・スミマセン(一_一;)

 

 

会場のエリアCのマックカフェでまったりしていると、ポロシャツを着たバイヤーたちの話が聞こえてきます。

カタログを見せ合いながら、

 

「よさそうな商品だ。」

「あぁ、売れそうだね。」

 

なんて話してます。

この、"よさそう" とか "売れそう" と感じる商品って、案外沢山あります。

そう感じた商品を、実際に仕入れてうまくいく可能性はかなり低いです。

実際にそれをしているAmazonセラーもいます。

 

では、なぜ上手くいかないのか。

 

答えは単純です。リサーチ不足です。

 

プロのバイヤーは豊富な経験があって、直感を口にします。

初めて交易会に参加するバイヤーと違い、"売れそう" と感じる直感の「質」が違います。

沢山の商品を扱った知識と経験を根拠として、正しい判断が下せます。

彼らは既に "リサーチ済み" なのです。

 

 

一方、リサーチ不足で交易会に参加すると、沢山の商品に目移りします。

交易会に出展される商品のほとんどがレベルが高く、日本や世界の大手商社と取引履歴があるブースも多いです。

リサーチをしていないので明確な狙いがありません。

カタログを必要以上に多く貰います。

 

ホテルに戻ってリサーチして、いい商品があれば明日交渉だ!!

 

そんな風に考えがちです。

でも、現実は違います。

一日中会場内を歩いて、体はクタクタです。

ホテルのインターネット環境も、交易会で宿泊者が多いせいか通信速度が遅い。

いつもなら一つの商品をじっくりリサーチするはずが、数冊のカタログを短時間でこなさなければなりません。

当然、仕事は雑になります。

 

現地でリサーチをするということは、おざなりなリサーチで終わる可能性が高いのです。

 

広すぎる会場で、何度も同じブースに足を運ぶのは賢明ではありません。

他の商品と出会うチャンスを削ってしまいます。

 

カタログだけ沢山貰い、帰国後にリサーチをすることも同じことです。

貰ったカタログの中に、売れる商品がある保証はありません。

広州交易会の唯一の戦利品であるカタログも、薮から棒に貰ったものでは役に立ちません。

 

帰国後に、パソコンに向かった時に初めて準備不足を痛感します。

 

高い勉強代と割り切って、次の交易会に活かすのも一つの手です。

そもそも観光目的ならリサーチの必要もありません。

 

でも、

毎月〇〇万売り上げたい!!

今よりもっと稼ぎたい!!

と思うのであれば、交易会に行く前にきちんとリサーチするべきです。

リサーチは、行き当たりばったりでするものではありません。

 

明確な目標があれば、必ず戦利品となるカタログを手にすることができます。