バイヤー生活、時々ハワイ

31歳のとき、長女出産を機にネットの世界へ。ゼロから始めた楽天市場、Amazonとの出会いで人生が好転します。つらかった時期、中国仕入れとの出会い、Amazonの凄さなどを書き綴ります。

広東フェア(広州交易会)への行き方 香港ルート(ホンハム駅経由:後編)

(前編の、香港ルートから交易会へのアクセス方法の続きです。)

 

ホンハム駅(紅磡駅)から列車に揺られ2時間、中国広州にやってきました。

列車から降りると、あぁ中国です。

匂いも景色も違います。

スーツケースを持つ手に力が入ります。

 

長いイミグレの行列、入国管理係の方に笑顔はありません。

広州東駅でトイレに行きたくなかった私は、列車で飲み物を注文しませんでした。

ホテルまで我慢です。

 

並んでいるとき、暇なのでキョロキョロあたりを見渡します。

外国人(自分もだけど)ばっかりです。

旅慣れしたバイヤー、係員に「混んでるね」なんて流暢な中国語で話しかけています。

日本人もいます。

話しかけたいのですが、警戒されるので我慢します。。。

 

毎回、スパニッシュ系の恋人同士を見かけます。

彼氏の方はアバクロモデルのようなルックス、彼女の方は白の丈が短いワンピースにヒール、だいたいこのような格好をしてます。

イミグレの列でいちゃついてます。

交易会に参加するようだけど、歩きやすさやビジネス感を意識していない雰囲気に見とれてしまいます。

なんだか羨ましい。

 

 

このあとの手荷物検査で、旦那様のカバンからオレンジが押収されました。

香港で買ったのですが、香港出国時は見逃されたようです。

日本人は陸続きの出入国審査に慣れていません。

青果は駄目でしたね。

以後気を付けます。

 

 

オレンジを取られ、駅を出るために通路を進みます。

すると、長机に交易会の宣伝幕を垂らした受付のような場所があちこちにあります。

どう見ても交易会公式の運営スタッフです。

これに騙されないでください。

ホテルや交易会場までの移動手段(主にタクシー)を勧めてきますが、高額です。

初交易会のときにやられました。

まず、行き先と人数と荷物個数を聞かれ、200元と言われました。

そして案内されたタクシー内で、高速料金として追加で200元とられました。

嫌な記憶がよみがえります。

5人グループのバイヤーがお金を払っていました。哀れです。

 

 

広州東駅から交易会の会場まで、通常ならタクシー代は60元かかりません。

高速に乗っても乗らなくても。

たしかに開催中は、"割に合わない"ことを理由に(なんだそれ?)高めに交渉してきます。

広州東駅からなら、宿泊ホテルまで距離があるようでも100元以内に交渉しましょう。

でないと、メーターで走った際にショックから立ち直れません(笑)

 

 

駅から出るとタクシー待ちのすごい行列が見えます。

それと別に、無理矢理タクシーに乗せようとしてスーツケースを持っていこうとする人たちがいます。

死守してください。

素直にみんなの列に並ぶか、少し歩いてタクシーを止めるか、地下鉄に乗るかです。

私は少し歩いてタクシーを止めました。

交易会の会場近くのホテルを予約したため、地下鉄だと乗換が必要です。

 

ここでタクシーにのるコツを紹介します。

広州のタクシーの運転手は、「外国人だからぼったくれる」と真っ先に思いません。

中国輸出入商品交易会(広州交易会の正式名称)は中国国内でも有名な見本市です。

旅慣れたバイヤーも多く、上手な中国語を話します。

慣れたバイヤーは、

 

・助手席に座る。

・乗る前に支払額を見せながら、「〇〇元で〇〇〇ホテルまで」と交渉する。

・怖い顔で「メーター動かして」と言う。

 

このどれかです。

何も言わずに助手席のドアを開けると(※自動ではありません)、コイツ慣れてると思われます。

中国人の女性が、一人でタクシーの助手席に乗っているのをよく見かけます。

恋人かよ!?って一人突っ込みしたくなります(笑)

話しかける場合は中国語必須ですが、メーターの危機を無言でガタガタさせてもいいです。

それでも300元と言われたら、スマホで運転手名・タクシー会社情報の紙を撮影してください。タクシーから降りてナンバーの撮影もお忘れなく。

その運転手には厳しい処罰が待っています。

本物のタクシー運転手なら、顔色変わります。

 

ぼったくりをしようとするタクシーは、ホテルの手前で車を止めます。

ドアマンの視線が気になるのでしょう。

入り口まで車を付けさせるのもポイントです。

 

なんだかタクシーに乗ることに、嫌気がさすようなことばかり書いてしまいました。

一人じゃなければ、だれかを助手席に乗せてください。

それで解決することがほとんどです。

 

 

広州東駅からの続きです。

今回のように("広東フェア(広州交易会)への行き方 香港ルート(ホンハム駅経由:前編)"を見てください。)、香港で一泊もせずにさらに美味しいものまで堪能すると、広州に着くのは夕方以降になります。

日が暮れ、すっかり夜です。

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虹色に輝く広州タワーです。

綺麗です。

 

 

ホテルに着きました(夜だったので翌日撮った写真)。

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交易会から徒歩2分

ランガムプレイス 広州(Langham Place Guangzhou:广州南丰朗豪酒店)

とてもいいホテルです。

 

仕入れ旅も、楽しむのが私のモットーです。

ケチるときもありますが、払えるときはいいホテルを選びます。

とてもいいホテルだったので、実際にかかった宿泊費を含め、後日詳細を書かせていただきます。

 

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ホテルの部屋から見た、夜の交易会の会場です。

奥に緑色に光る、シャングリラホテル広州(Shangri-La Hotel, Guangzhou:広州香格里拉大酒店)が見えます。

 

緊張と興奮が少しずつこみ上げてきます。

何回訪れても変わりません。

明日が楽しみです。

ここまで来ると、ゆっくり寝て明日に備えるだけです。

広東フェア(広州交易会)への行き方 香港ルート(ホンハム駅経由:前編)

広州交易会(中国輸出入商品交易会、または広東フェア)への行き方は、香港ルートと、直で広州入りする二つのアクセス方法があります。

(以後、交易会と書いていきますね。入力しやすいので。。。)

 

飛行機で直接 "広州白雲国際空港" に飛ぶのが一番楽ですが、私の住んでる福岡からは毎日飛んでいません。

何より私は香港が大好きなので、いつも香港ルートから広州入りしてます。

私の旅プランの割合は、

 

仕入れ 7 : 買い物美味探求 3

 

真面目に仕事に取り組んでいる方、ごめんなさい。

"仕事だけだとつまんない"という方に、魅惑の香港ルートをご案内します(笑)

ぜひ、参考にしてくださいね。

 

 

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到着しました、香港国際空港です。

1997年、香港の主権がイギリスから中華 人民共和国へ返還された際の、イギリスの「置き土産」として有名な空港です。イギリス人の粋な計らいですね。

 

とても大きな空港です。

空港内専用の地下鉄が通ってます。

 

 

そしてこの時のお目当ての一つ、

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e道(e-Channel)の申請です!!

憧れのe道です。

 

長い列をなしている香港の出入国審査。

全く動かないときもあります。

映画やドラマに出てくるように、香港には海外駐在員がたぁーーーくさんいます。

一家族で数人のお手伝いさんを抱えた本物のセレブも沢山います。

その駐在員や外国人ヘルパーの出入りで、香港空港はいつもごった返しています。

その方たちの専用レーンもありますが、それでも混んでいます。

そんな時、e道のことを知りました。

 

「eチャンネル申請してないの?自動優先レーンで並ばなくてすむよ。」

 

「何っ!?そんな特別扱いがあるの!?」

 

香港にはe道(e-Channel)と言われる無人の自動化ゲートがあり、一定の条件を満たすことで申請できます。

一度申請すると、出入国審査はパスポートの有効期限内なら何度でも無人ゲートを通るだけ。長い行列とはおさらばです。

(長くなるので、e道の申請条件などについては別の記事で書きますね。) 

 

10分程度で無事に申請できました。

承諾されるとバーコードのシールがパスポートの裏面に貼られます。

とても簡易的、でも嬉しいです。 

 

 

 

荷物を受け取り、「エアポート・エクスプレス(MTR)」に乗ります。

バスやタクシーという選択肢もありますが、空港直結のエアポートエクスプレスが早くて快適で便利です。

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スーツケースは専用の置き場所があるのでそこに置いてください。注意されます。

安心して乗れるので、素直に乗ってください。

私は一度タクシーに乗りましたが、追加で高速料金だの帰りの運賃だので非常にめんどくさい思いをしました。

 

 

空港から乗って、九龍駅(Kowloon:カオルーンもしくはクーロン)で降ります。

慌ててチケットを買わずに乗った方は、降りる駅で買えます。

(香港空港の構造は、チケット無しで乗車できます。)

 

22分で九龍駅到着です。

 

さて、、、

まずは美味しいものを食べましょう。

せっかくの"食の都" 香港ですから。

タクシー乗り場に向かいます。矢印で "的士(タクシー)"と案内板があります。

 

ニューヨークタイムズ紙で「世界の人気レストラン10店」に選ばれた、

鼎泰豐(ディンタイフォン)の尖沙咀(新港店)に行きましょう。

九龍駅からタクシーで10分くらいだったと思います。
写真付きの日本語メニューがあるので、まったく困りません。

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何を食べても美味しかったです。

ご馳走様でした。

お店を出て、またタクシーに乗ります。

 

広州への直通電車がある、紅磡駅(ホンハム駅)に向かいます。

10分程度で到着しますが、夕方の帰宅ラッシュに重なるとひどく渋滞します。

 

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18時を過ぎた頃のホンハム駅です。

 

ここで注意事項があります。

中国に返還されても香港は中国とは違います。

香港は特別行政区と呼ばれ、広州(中国)に行くにはイミグレーション(出入国審査)が必要になります。

そのため、ホンハム駅には出発時間の 1時間~1時間半前に着くようにしましょう。

 

 

フフフっ。

ここでe道(e-Channel)がまた活躍します!!

e道は、出入国審査の優先自動化ゲートです。

入国時だけでなく、出国時にも活躍します。

香港ルートは、

 

(1)香港入国

(2)中国広州へ、香港出国

(3)中国広州から、香港入国

(4)香港出国

 

にe道が使用できます。

(※広州入国、広州出国 はイミグレに並ばないといけません。)

交易会開催中はホンハム駅のイミグレが混むため、ドヤ顔でスルーです。

 

 

列車のチケットは日本で予約しましょう。 

交易会開催中はほぼ満席状態で、当日チケットは難しいです。

1カ月前からインターネットでチケット予約ができます。

https://www.it3.mtr.com.hk/B2C/frmIndex.asp

こちらのサイトで予約が可能です。

英語にも対応しています。

予約の際に使用したクレジットカードは忘れずに持参してくださいね。

改札口で予約した時のプリントを見せると、チケットを渡してくれます。

 

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待合室です。

交易会に向かう欧米人の姿が目立ちます。

奥に赤い花の交易会のポスターが見えます。

 

列車は全席指定席です。

そして時速が遅いです。

特急のはずですが、各駅停車のようなイメージです。

紅ハム駅から広州東駅まで約2時間。

トイレは香港側ですませることをお勧めします。

広州東駅でトイレットペーパーが無くて、私の旦那様がひどい目にあいました。。。

 

列車から降りたらいよいよ広州です。 

 

 

今回のルート以外にも、香港国際空港→深圳(シンセン)→広州のルートもありますが乗換が多く面倒です。他にもリムジンバス、フェリーなんかもあります。

 

香港市内へ向かうこのルートのメリットは、(美味しいものを食べる他に)英語圏でチケットの購入(受取)、イミグレを通過できるからです。

交易会場は英語が飛び交いますが、香港から一歩出るとそこは中国です。

英語は全く通じません。

中国語ができる同行者がいないと大変苦戦します。

 

" 広東フェア(広州交易会)への行き方 ~香港ルート、その2~ "

に続きます♪

 

 

中国仕入れの始め方。アリババ仕入れもいいけど、やっぱり現地に行こう。

初めての中国仕入れは、ネットで完結させる人がほとんど。

顔を見ることも、声を聴くことも、握手も無い。

でも仕入れまでこぎつけます。

最初の仕入れ先はアリババが安心です。

商品によっては、20個~100個程度で仕入れることができます。

 

まずサイトで気になる商品を検索します。

検索で出てこない商品は、検索ワードを変えてみると表示されることがあります。

 

商品ページでは、

 

・価格

・最小ロット

・支払い方法

サプライヤーの対応能力(※返信率や回答率が高いとこがいい)

・商品の保証期間

 

を最低限確認し、英語ができる人はそのままコンタクト、出来ない人はGoogle翻訳を利用すれば問題ありません。

この時点で、ロット数が希望より多くても大丈夫。

「御社とは初取引なので、最初は品質を確認したい」

と伝えると、小ロットに変更してくれることが多いです。

丁寧に交渉してください。

 

また、これはもっとも重要なことですが、支払い方法に必ず「PayPal(ペイパル)」の文字があることを確認しましょう。

 

ペイパルとは、インターネットを利用したオンライン決済代行サービスで、海外とのお金のやり取りにとても便利です。

メールアドレスとクレジットカードがあれば登録できます。

最大の特徴は、カード情報を相手に伝えずに決済ができることと、手厚い買い手の保護プログラムです。

カード情報を海外に流出するのって抵抗ありますよね。

ペイパルでは買い手のカード情報を管理し、売り手に漏れることはありません。

トラブルが起きた場合の対応にも定評があります。

送金したけど商品が送られてこない、といったリスクがありません。

実際に私は、不良交換に応じてもらえなかった商品代金を返金してもらったことがあります。

 

 

最初の仕入れはアリババ経由でも、慣れてきたら現地に出向く方がいろいろ勉強になります。

誰にも負けない価格と品質を手に入れるためには、実際に手に取って担当者の話を聞くのが一番です。

特に中国人を相手にする場合はその傾向があります。

沢山のメールのやり取りより、顔を合わせるのが一番です。

底値を知ることも出来るし、需要の傾向も学べます。

リサーチしたこともないような商品に出会い、思いがけない発見もあります。

 

 

私は年に数回中国に行きます。

新商品の発掘と、販売中の商品の改善依頼、発売予定の商品の打ち合わせで現地に出向きます。

あと、美味しい中華を堪能したり、必ず一日は観光のために時間をとります(笑)

行くのが一番です。

 

 

中国の広州で年に2回、大きな見本市が開かれます。

広東フェア(中国輸出入商品交易会、または広州交易会)です。

1957年から毎年春と秋に開催され、世界中のバイヤーが集結します。

交易会なくしては物販は語れません。

世界中で売れている商品と、世界中で人気商品を扱うバイヤーが集まります。

Amazonで売れているあの商品も、楽天市場で常にランクインしているあの商品も全てあります。

 

パソコンの前で、リサーチを一生懸命することはいいことです。

でも視野を広げると大きなチャンスが転がっていたりします。

この交易会に参加して、私は大きく人生が変わりました。

商品もですが、とても力強いビジネスパートナーと出会うことが出来ました。

今では取り扱う季節商品は、ほぼここから仕入れてます。

 

「いきなり現地仕入れなんて無理」と思われるかもしれません。

でもライバルと同じことをして、ライバルを出し抜ける実力がありますか?

誰より安くいいものを仕入れるだけで売り上がるのに、行動しないなんてもったいない

です。

 

交易会に探しているものがきっとあります。

 

 

初めての中国仕入れ、不良品との闘いで中国の洗礼を受ける。

初めて中国仕入れをしたのは、2012年の夏頃。

2009年に始めた楽天市場は、3年たっても生活できるかどうかの売上でした。

独学で始めたネットショップはひどいもので、当時は手作りの食品のみを扱っていました。

 

ある日ふと、モバイルバッテリーの楽天の商品一覧が目にとまりました。

比べ物にならないほどの商品レビュー数、、、

 

あれ?

そんなに前からある商品じゃないよね?

 

そんな疑問を持ちました。

この年は、iPhone5が発売された年。

スマートフォンの普及率は20%前半だったけど、楽天市場の絶対君主の三木谷浩史さんが

「いずれスマートフォンがPCを超える時代がやってくる!!」

と声を張り上げていました。

(さすが三木谷社長、その通りとなりました。)

 

スマホ電池の消費量に嘆くユーザーによって出現した「モバイルバッテリー特需」。

登録日数が浅いはずの商品に大量の商品レビュー

 

これはまさか、、、

べらぼうに売れてるのっ、この商品っ!?

 

まるで初めて人気商品を見たような反応をしてしまいました(笑)

手作り食品しか売ったことがなかったけど、すぐに仕入れ先を探しました。

5分で発見、当時のアリババサイトにいっぱい載っていました。

 

泣く子も黙る、馬雲(ジャック・マー)会長の中国最大の仕入れサイトです。

今となっては、利益がとれる商品をアリババのサイト上で探すのは一苦労ですが、当時はいとも簡単に見つけることが出来ました。

というより、利益しか見当たらない。

勘で絞った一社にコンタクトを取り、私の人生の"中国仕入れ"の始まりです。

 

 

初めての物販は大変よく売れました。

その時の楽天の店舗名がもろに食べ物屋さんだったため、不自然さは半端なかったです。

果物屋さんでルンバを買わないでしょ?

それほど不自然にもかかわらず、モバイルバッテリーは飛ぶように売れました。

その月売上金、初めて"桁"が変わりました。

当然、月商ギネスです。

 

これが "売りたいもの" と "売れるもの" の差ですね。

 

ただ、大きな問題もありました。

不良品の山です。

巨大な山です。

中国の洗礼をうけました(笑)

到着した商品は、一目で品質が怪しいことがわかるレベルでした。

幸い、1点1点検品を重ねたため、3割を超える不良品率を未然に防ぐことが出来ました。

お客様からの交換依頼は1割以下でした。

それでもひどい数字です。

 

今だったら、決してそんな無謀な仕入れはしません。

怖いことしてたなぁと思います。

中国仕入れは不良品との闘いです。

でも、防御策もあります。

長く商売を続けるには品質維持がかかせません。

安く、いい品質のものを仕入れることができれば商売は安泰です。

 

中国仕入れはピンキリです。

ピンがいいですか?

キリがいいですか?

 

(調べたら、どちらが上ということではないそうです。)

 

 

 

 

 

 

中国仕入れへの抵抗 「信用できない」で無くすビジネスチャンス。

私は商品の100%を中国から仕入れてます。

Amazonを始めた当初はアメリカからDVDを仕入れてみたこともありますが、私の場合うまくいきませんでした。

価格差を狙う仕入れ方法は難しく思えました。

 

ですが、ほとんどの人はアメリカから仕入れをスタートさせるイメージです。

「你好(ニーハオ)」より「Hello」の方が日本人には親しみやすい環境ですね。

私が中国仕入れにこだわる理由は、やはり価格の面が大きいです。

Amazon内で日々行われる価格競争に勝ち抜くには、底辺の価格で仕入れることが一番シンプルです。

ただ、価格だけにこだわると品質の問題が出てきます。

仕入れ先に中国を選ぶことに抵抗感がある人が多いです。

 

中国取引の場合、

・言葉の問題

・商品の品質

・取引通貨

・中国人の気質

・国際問題 など

 

沢山の不安要素があります。

騙されるんじゃないかと、そもそも不安ですよね。

中国仕入れへの抵抗の最大要因は

 

「信用できない」

 

これですね。

よく聞きます。

中国取引してると話すと、心配そうな目で見られます。

烏龍茶が日本で広がりはじめた頃と今では、隣国に対する気持ちが変わってきているのでしょう。

 

でもね、

「信用できるのはどこの国ですか?」

と聞かれて即答できますか?

どこの国なら口約束でお金を送金できますか?

 

ビジネスに"信用"を持ち込んではいけません。

国家間でさえ、条約を結んでいても怪しい時ありませんか?

本当に助けてくれるの?

と聞いてみたいニュースのシーン、沢山あります(笑)

不確かなことを基準にして判断を間違えると命とりです。

 

 

私が中国仕入れを始めて間もないころ、あるビデオ映像が日本中に流れて問題となりました。(日本の南の方にある島のお話です。)

同時期に、注文した商品が届かず、私は何度も中国の取引先にメールをしました。

何度聞いても、中国側の通関で止まっているからどうにもならないと返事がきます。

1週間足らずで届いていた商品が2週間たっても届きません。

少しずつ疑いだした私は、そもそも出荷していないのではと、相手を問い詰めました。

その時に、相手の女性に言われた言葉を今でもはっきり覚えています。

 

「国家間の諸問題による影響です。今はお互い、ビジネスを優先しましょう」

「・・・・・・・・・・・はい」

 

もううなずくしかありません。

あのニュースを知っていながら、通関で商品が止まる意味を深く考えませんでした。

彼女は、日本人の私に気を使ってくれていたと思います。

やんやか要求しているメールの文面、送りまっくたメール履歴が恥ずかしい。。。

 

事情はいろいろ違えど、ビジネスに対する姿勢をお互い確認することができれば、どこの国とも取引は可能です。

価格を考えると、安易に中国を仕入れ先から外すのは賢明ではありません。

 

・言葉の問題について。

私は、日本語・英語・中国語を使用しています。

日本語が話せるスタッフがいる場合もありますが、基本的な英語だけでも問題ありません。現地仕入れは基礎英語、メールはGoogle翻訳でも仕事できます。

 

・商品の品質について。

アリババや淘宝(タオバオ)ならサンプルを取ってください。

(※淘宝は中国国内向け販売なのでお勧めできません。低品質が多いです。)

一番は商品を手に取って担当者と話すことです。

別の記事で詳しく書きますが、広東フェア(広州交易会)に行くことをお勧めします。

 

・取引通貨について。

基本的に米ドルで取引します。

 

・中国人の気質について。

初対面の人には少し気難しく感じることも。

大雑把な人が多いです。

でも"懐に入る"ことで繋がりが強まります。

時間をかけて関係性を築くことで、お互いに有益な存在となっていきます。

 

・国際問題

ビジネスに影響はほとんどありません。

中国で花屋を営む男性が話してくれました。

「大量に日本から花を仕入れている、品質がダントツいいからね。でも近所のちっちぇーーー奴がどこの国の花?って聞いてくる。オランダって答えるよ。」

これがビジネスですね。

日本から仕入れるのは高いけど儲かってるそうです。

ちなみに一番のお気に入りは桜だと言っていました。

 

 

中国仕入れに抵抗がある人が多いです。

個人だとなおさらですが、皆が始めやすいビジネスというのも微妙です。

少し抵抗があると思われるくらいが、ちょうどいいのかもしれません。

 

 

 

Amazon、楽天市場、ヤフーショッピング、簡単に稼ぐことができる教材のお話。

ネットショップをしていると

 

「簡単に稼げる方法」

「1日1時間で月収100万円への裏技」

「この1冊で必ず儲かる"有料教材"」

 

などのメールが、Amazonマーケットプレイス楽天あんしんメルアド経由で送られてきます。

売り上げ絶好調な時はそのままゴミ箱行きですが、売り上げがイマイチな時はつい開いちゃいます。

そこには大抵、やんちゃさを隠し切れないスリーピーススーツを着た青年実業家風の男性が微笑んでいます。

堅物のおじさんが微笑んでいるのを見たことがありません。

やはり、"遊び心を忘れないやんちゃな男性"というのが、成功者の理想像と思われているんですね。

長---っい縦長ページをスクロールしていくと最後は、申込か登録か購入になっています。

 

これ、ネットショップ初期の段階では決してポチらないでください。

 

いいことありません。

いい内容だったとしても、判断能力が無い間は無駄になってしまいます。

友人が「儲かるセミナー」に参加し、有料教材を購入してきました。

59,800円。

セミナーの最中に講師に言われるがままスマホで検索し、たしかに利幅が大きい売れ筋商品ばかりだと確信してからの購入でした。

だけど家に戻り、仕入れ先を見つけて価格交渉、商品が手元に届くころにはひどい有様になっていました。

ライバル総出の中で価格競争にさらされ、結局利益0で終わりました。

「教材の6万円分マイナスだね。」

と言いたいけど言えません。

少ない友人がさらに減ってしまいます。

 

 

どんなに有益な教材でも"旬"があります。

過去の成功例にすぎません。

モノレートをにらんでいれば答えは出てきます(笑)

無料ツールで自分なりの感覚を養えば十分です。

 

そんなにおいしい教材なら、私は人に教えません。

ニヤニヤしながら一人でPCに向かってます。

そんなに簡単に稼げるなら、独占するのが一番です。

でも、それでも他人に売るとするなら、もう自分に必要ないと判断しているはず。

もしくは、最初からほどほどの内容を詰め込んでいるかです。

他人の成功例はその方のものです。

ものまねでは稼げません。

山のような資金がある方は購入してください。

でもそうでない方は、仕入れ金にまわしてください。

 

Amazonは、私がいろいろ試してみた中で一番簡単に稼げました。

簡単の定義が重要です。

「自分なりの道筋が立てやすい」と言うべきでしょうか。

Amazonサイト、そのものに答えが散らばっています。

出品者に優しいサイトです。

副業ではなく、本業としてやっていくなら小手先では通用しません。

 

自分のお店、自分の商品を少しずついいものに育てていくことが大事です。

 

 

 

 

Amazonで売れ筋商品を見つける、たった2つの方法。

Amazonで売れるものを見つける方法は様々です。

いろんな無料ツールがある中で、私はモノレートだけを使っています。

(他を知らないだけですが…)

あとはセラーリサーチをします。

セラーとは、Amazonでの出品者を差します。

そして最後に楽天市場で答え合わせをしたりしなかったり。。。

 

Amazon内でのリサーチ方法は

 

・モノレートでチェック

・セラーリサーチ

 

の2点の、どちらかで事足ります。

そんなに複雑で難しいことはしていません。

 

ただですね、

1点だけ注意してほしいことがあります。

各カテゴリーの"規模"です。

Amazonサイトのトップ画面の検索窓左に、"すべて▼"となっている箇所がありますが、ここをクリックすると各カテゴリー名が出てきます。

この各カテゴリーの順位は、決して同じ価値ではありません。

売れる商品ランキングの目安となる順位は、カテゴリーによって違います。

 

(1)カテゴリーA:規模大 → 5000位

(2)カテゴリーB:規模小 → 5000位

 

(1)のカテゴリーAなら仕入れますが、(2)のカテゴリーBは仕入れません。

カテゴリーBは、カテゴリーAより順位が悪いということになるからです。

 

また、Amazonでは商品が売れると、一時的に順位がグッと良くなります。

リサーチをしているときにこの一時的な順位を見てしまうと、売れ筋商品と勘違いしてしまいます。

 

そこで活躍するのがモノレートです。

売れるかもしれないと思った商品を入力すると、どの時期に、どれくらいのライバル数で、どれくらいの価格で、どの程度売れるかが解ります。

(※最後のどの程度売れるかだけは、数値化されていないためグラフで読み解きます。)

モノレートは必須です。

 

・ランキングが気になったらモノレートでリサーチ

・モノレートの結果が良かったら仕入れ

 

まず、ここから始めるのがおすすめです。

出品して間もないころ、「全然売れないっ」と嘆く大半のセラーさんは、ランキングを鵜呑みにしたリサーチをしています。

私の周りもそうでした。

最初の失敗の原因です。

Amazon仕入れを行う際に、ランキングを頼りにしてはいけません。

 

Amazonランキングは、仕入れるかどうかの判断材料ではなく、仕入れるためのリサーチをするかどうかの判断材料にすぎません。

 

ランキングを鵜呑みにすると山のような在庫を抱える羽目になります。

ランキングがいい、よし仕入れよう!!ではないのです。

 

 

もう1つのセラーリサーチですが、

そもそもランキングがいい商品が見つからない、思いつく商品を一通り検索したけど見つからない、そんなときに便利なリサーチ方法です。

Amazonの商品ページの価格の下あたりに、

 

「この商品は、●●●が販売、発送します。」または、

「この商品は、●●●が販売し、Amazon.co.jpが発送します。」

 

という文字の●●●の部分が、この商品を売っているセラーです。

このセラー名をクリックし、次に表示されるページ左上の「●●●のストアフロント」をクリックしてください。 

ここで表示されるページが、このセラーの販売している商品ページです。

おおよそ売れている商品から並べて表示されているので、これを参考にしたものがセラーリサーチと呼ばれます。

 

先ほどの"規模"のお話と重複しますが、リサーチ対象はビッグセラー限定です。

数千点・数万点の中から、ゆえに光り輝く売れ筋商品です。

10商品しか販売していないセラーのNo.1は、売れ筋商品ではない可能性が大です。

ビッグセラーのトップに表示されるなら間違いなく売れ筋商品ですが、慣れないうちはモノレートもチェックすることをおすすめします。

 

Amazonランキングの見方、セラーリサーチの絞り方を間違えなければ、あとはいよいよ仕入れになります。

 

 

 

ネットショップ始めるならAmazonから。

今私は、Amazon楽天の売り上げだけで生きています。

売上比率は

 

Amazon楽天市場=8:2

 

です。

当初楽天から始めたネットショップも、いつのまにAmazonが大きくリードしています。

販売開始から売り上げがつくまで、圧倒的にAmazonが容易でした。

そこにAmazon楽天の売り方の違いがあると思います。

また、その違いのおかげでそれぞれに面白い特色があります。

 

 

そもそもAmazonで販売することは、"出店"ではなく"出品"というとらえ方がされています。Amazonのサイトにも、「出品しませんか?」という文句が使われています。

お店のサービスより、商品そのものを前面に出したショッピングサイトです。

そのため、全ての商品が同じルールで表示され、楽天のように縦長ページは存在しません。

どんなにユニークなお店でも、お店の特徴だけで差別化できません。

ここに、Amazonで容易に売り上げるポイントがあります。

 

 

1冊のノートがあります。

平々凡々な私のような主婦が売るこのノートと、日本各地に展開する某ホームセンターが売る同じノート、同じ土俵で売ることができます。

もちろんすぐにではありませんが、割と早くその日がやってきます。

それは、Amazonではあくまで商品がクローズアップされるシステムだから。

同じノート、同じ商品は、お店に関係なく売ることができる。

これがAmazonの最大の強みであり、上手に利用することで売り上げが立ちやすくなります。

 

ただ、無条件にお店同士が一列に並んでいるわけではありません。

多少の工夫だったり努力は必要です。

楽天はこうはいきません。

自分より数年前から販売している、大量の商品レビューを抱えた店舗にはなかなか勝てません。かなりの工夫と努力が必要です。

通帳残高が減ります(笑)

 

 

どのショッピングサイトを選ぶか、、、運営費も重要な要素です。

Amazon楽天の細かい費用は、いろんなブログで紹介されているので細かく書きません。

あれもこれもかかる楽天市場は、売れても売れなくてもそれなりに持っていかれます。

(今は安いコースもありますが、売り上がるとロイヤリティが…)

Amazonは最低限の月間登録料(今は税抜き 4,900円)と、商品が売れたときにかかる費用のみです。

特に最初のころって不安ですよね、思ったように売れなかったらどうしよう、、、て。

Amazonなら3ヶ月何も売れなくても、

 

5,292円 × 3ヶ月 = 15,876円  です。

 

3ヶ月もあれば、サイト内のシステムを十分に理解し、リサーチの腕もぐんぐん上がります。

コスト面でもAmazonが圧勝です。

 

最初にネットで商品を売るならAmazonです。 

"売りたいもの" と "売れるもの" の違い 売上を加速させるためには、、、

ネットショップやるぞ!!と意気込み、迷わず選んだのが楽天市場

 

「だって、すごそーだから」

 

といういい加減な理由です。

楽天の出店案内のパンフレットには、お決まりの成功例とショップの平均売上200万円以上と書かれており、既に売り上げを達成したような気持ちで出店しました。

 

現実は甘くなかった,,,(一_一;)

 

1週間経過しても新規注文はゼロ。

10日目くらいに初めての新規注文!!と思いきや、顔見知りの方からのご注文でした。

最初の月の売り上げは5万円にも満たなかったような。。。

胃がキリキリする思いをしました。

 

今思うと、全てが準備不足です。

私の場合、副業ではなく本業(夫婦で仕事を辞めてまで)として始めたネットショップです。2009年当時は、楽天市場の三木谷さんの一人勝ちで、Amazonは本屋さん、ヤフーはオークションサイトのイメージが強かったです。

パソコン知識がゼロに等しかったため、自社サイトの選択肢はありません。

ただ、"売りたいものを売って稼ごう"というスタンスでした。

きっと売れると信じていました。

出だしをつまずいたのは、ここに原因があります。

少ない貯金額で、売りたいものを売ってると未来が無くなります。

日に日に減っていく通帳の預金残高を眺めていたいですか?

それも精神面が鍛えられていいかもしれません。

でも生きていけません。

いち早く、売れるものを見つけるのが正解です。

だって本業ですもの。

 

売りたいものは、まず売り上げを作ってから本格的に売るべきです。

そのショッピングサイトでとてもよく売れている商品を見つけ、その人気商品を売る工夫をすることが最初の重要課題です。

名もない商品と、朝の情報番組で紹介された人気商品、検索窓にどちらの商品名が多く打ち込まれるかなんて目に見えています。

その人気商品が、自分の全く知らない商品であろうと、自分が1ミリも魅力を感じない商品であろうと、お客様は買います。

つまらない理由で、売らないという選択をするべきではありません。

人気商品は売り手の意志と関係なく売れていきます。

ここ数年、身に染みて感じます。

 

売れる商品は少しの努力で報われます。

 

 

 

 

 

 

Amazon、楽天、ネットショップで稼ぐのは意外に難しくない。

長女を産んで思いました。

このままの生活で、子どもの頃に思い描いていた人生を歩めるか、、、

「無理だ」って。

朝9時に出社し夜9時に帰る毎日、育休開けたってきっと何も変わらない。

当時私が働いていたのは、ブラックな素質を兼ね備えた会社でした。

なので、思い切って起業することにしました。

なぜか夫婦揃って仕事を辞めました。今思えば、かなり思い切った決断だったのでは。。。

2009年、0歳の娘を抱え、人生の岐路に立ちました。

 

すぐに目標を決めました。

ネットショップをやろう!!って。

当時の私は全くパソコンができなかったので猛勉強しました。

その時に始めた楽天市場と、そのあとに出会うAmazonで私の人生が大きく変わりました。

仕事内容はもちろんですが、収入、家、生活スタイル全てが劇的に変化しました。

 

今私は、"バイヤー"として生きています。

(文字にするとちょっとかっこいいですね、フフフ)

バイヤー生活の楽しさと難しさを日々味わっております(笑)

 

もし、ネットショップに興味がある、パソコン1台で稼ぎたいと思っているなら、実現に向けてぜひチャレンジしてもらいたいと思っています。

当時の私はチャレンジしました。

今はその時より倍幸せです。いや、倍以上です。

「すぐに稼げます」「簡単に稼げます」は無しです。

現実的なお話しかできません。

でも日々運用して思うことは、ネットの世界は決してそんなに厳しいものではないということ。

これから私がしている"お仕事"の内容を、少しずつブログに書いていきたいと思います。

 

これからこの世界に飛び込んでくる方の、きっかけとヒントになれば嬉しいです。